手放したくない

 ポルノの視聴をインナーサークルに追加しなければ、遅かれ早かれスリップに近づくと分かっていながら、

「まだまだ楽しんでいたい」

という考えを手放せない。


「僕はまだ若いし、周りの人たちだって楽しんでいるから平気だ」と自分に言い聞かせている。

自己欺瞞、強迫観念の嘘。


ポルノが自分にとって、アクティングアウトを加速させる危険なものであることは、痛いほど経験しているはずだ。

だけど、手放したくない。

最後の頼みの綱を失うような感覚。


むしろ、神に委ねることで、解放されるのに。


僕はまだ人生のハンドルを手放したくないと思っている。

一部の内容については無力を認めつつ、他の部分ではまだ自分でコントロールができると思いたい。


ポルノの内容は、どんどんと過激なものになっていく。

自分が神であるかのような、支配的な内容ではなければ満足できなくなった。


僕は神になりたいのだと思う。

自分の不全感を認めたくない。万能でいたい。


そんなの無理な話なのに。


こういうときは、「手放す意欲が与えられるように祈ってみたらどうか」と、他の仲間にはすぐにアドバイスするくせに。

いざ、自分のこととなると、お決まりの言い訳で自分を騙す。


回復に必要なのは、意欲と正直さと開かれた心、だっけ。